第3章 子どもが動く学級組織編 1.導入と考え方

第3章 子どもが動く学級組織編

1.導入と考え方

第3章は、子どもが動く学級組織を扱います。
担任が主導して進めるだけだと、学級の動きは一方向になりやすく、子どもたちは「してもらう側」にとどまりがちです。
この章では、係や委員会などの役割を通して、子どもが学級を自治的に回す感覚を身につけていく道筋を見ていきます。

学級には毎日、小さな判断や調整がたくさん出てきます。
授業での協力の仕方、話し合いの流れ、行事準備での役割分担、トラブルの収め方。担任一人では目が届きにくい場面も増えます。
組織が育ってくると、こうした場面で子ども同士が声をかけ合い、自分たちなりに考えて動けるようになります。担任の負担が軽くなるだけでなく、子どもたちの判断力や協力する姿勢も育っていきます。

第2章で扱った学級目標とも、この章はつながっています。
学級目標が「今年大切にしたい価値観や目指す姿」だとしたら、学級組織は、その価値観を日常で形にしていく動き方です。目標と組織は別々ではなく、1つの「仕組み」として動かしていきます。

第3章の流れ
・第1部 導入と考え方
・第2部 組織の構造(4部制)
・第3部 組織を動かす会議
・第4部 子どもが育つ瞬間(動きとほめ方)
・第5部 まとめ

この章の最後には課題があります。
4部制の役割分担案を、子どもに提案するつもりで作って提出してもらいます。まずは土台になる考え方から入っていきましょう。

 

3-1では、なぜ学級組織が必要なのかを確認しました。

この回のポイント
・学級組織の大切さは、子どもが自分たちで学級を動かしていく力を育てるところにあること
・担任が主導して進めるだけだと、学級の動きは一方向になり、子どもたちはしてもらう側にとどまりがちなこと
・組織が育つと、子ども同士が声をかけ合い、自分たちなりに考えて動ける場面が増えること
・役割をもつことで、仲間との関わり方が変わり、学級のつながりが深まっていくこと
・自分も学級に貢献しているという実感が、子どもの自信につながること
・学級目標と学級組織は別々ではなく、ひとつの仕組みとして動くことで力を発揮すること

次の3-2では、この章の土台になる「4部制」の中身を詳しく見ていきます。
班のつくり方や人数の考え方もここで扱います。

2-6

3-2

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