第4章 困難な状況への「対処法」と「予防法」 1.兆候を見取る力を身につける

第4章 困難な状況への「対処法」と「予防法」

1.兆候を見取る力を身につける

第4章は、困難な状況への対処法と予防法です。
学級が少し不安定になってくることは、どのクラスでも起こり得ます。たとえば

・子ども同士の関係が、少しぎこちなくなる
・活動が、前よりスムーズに流れない
・教室の雰囲気が、前より重く感じる

こういう変化が出てきたときに大事なのは、「自分のクラスだけおかしい」と抱え込まないことです。疲れやストレス、季節や行事の負担などが表に出てきている場合もあります。落ち着いて観察し、早めに手を入れていけると安心です。

4-1では、まず「兆候を見取る力」を扱います。
この章ではこのあと

・不安定さが目立つ前に出てくる、小さな変化の見取り方
・兆候に気づいたときに、悪化を防ぐための動き方
・学級全体を立て直すときの順番と考え方

を見ていきます。

章の中には、チェックリスト10項目も出てきます。第4章の最後で、いまの学級の状態を点検する形につなげていきましょう。

*チェックリストは、動画内では確認しにくいかもしれないので、動画の下に別に一覧としてつけてあります。お使いください。

学級の不安定さはどのクラスでも起こり得ること、そして困難は突然ではなく「前兆」から始まることを扱いました。大事なのは、「自分のクラスだけがおかしい」と抱え込まず、落ち着いて観察することでした。

ここで押さえておきたいのは次の3点です。
・前兆は、小さな変化として出てくる
子どもの表情や挙手、移動、話し合いの出方など、ひとつひとつは小さくても、重なっていくと学級の動きが弱まり始めます。
・前兆は、子どもだけでなく担任にも出る
「なんとなく気になる」「指示が入りにくい」などの違和感は、否定せずに大切にしてよいサインでした。
・チェックリストは悪いところ探しではなく、点検の道具
注意サイン10項目は、状況を客観的に見て、早めに手を打つためのもの。3つ以上当てはまるときは、いったん立ち止まって見直す段階、と考えてよいという整理でした。

そして、前兆が見えたときの「最初の一手」は、いきなり強い指導にしないこと。焦らず、小さな調整から入ることでした。まず「いま、どこがうまくいっているか」を押さえたうえで、学級全体に負担の少ない調整を入れていく。席替えは影響が大きいので、最初の段階では避けた方が安全、という話もありました。

次の4-2では、問題行動への個別対応に入ります。学級全体を見る視点に加えて、「目の前の子にどう関わるか」の基本を整理していきます。

3-5

4-2

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