若手教師のための高学年との距離感 信頼関係を築くコミュニケーション術

コミュニケーション

はじめに

高学年を担任する若手教師にとって、子どもとの距離感は大きな課題の一つです。思春期を迎えた子どもとの間で、教師としてどのように接すればよいのか悩む先生も少なくないですよね!

かく言う私も、若手のころは大変苦労しました。初任が中学だったのですが、その時の先輩からは、「生徒と近すぎる」と言われたこともあります。

ここでは、高学年との良好な関係性を築き、子どもの成長を促すためのコミュニケーション術について、具体的な事例を交えながら解説します。

 

 

 

 

なぜ高学年との距離感が重要なのか?

 

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距離感が大事である理由は大きく3つ!

  1. 信頼関係の構築・・・ 信頼関係が築ければ、子どもは安心して教師に相談できたり、諸活動に前向きに取り組むことができます。

  2. 子どもの主体的な学習意欲を高める・・・ 適切な距離感を保つことで、子どもは教師を頼りつつ、自ら考え、行動する力を養います。頼り過ぎず、それでいてちゃんと聞ける、理想的ですね。

  3. 学級全体の雰囲気づくり・・・教師と子どもの関係性が良好であれば、学級全体が活気あふれる雰囲気になります。学級の雰囲気ってとても大事で、毎日生活する場所ですから、居心地のよい教室にしたいですよね。

 

 

高学年との距離感を保つためのポイント

 

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  1. 共感と理解を深める

  • 子どもの話を聞く・・・積極的に話を聞き、共感の言葉をかけることで、心の距離を縮めましょう。キーワードは、傾聴です。話を最後まで聞けない教師のなんと多いことか。途中で遮って話し出す人もいるくらい。

  • 子どもの興味関心に目を向ける・・・子どもが興味を持っていることについて質問したり、一緒に活動したりすることで、共通の話題を見つけましょう。高学年だと、TVとか、ゲームとか、彼らが何にはまっているのかを聞き耳を立てて参加してみましょう!

  • 子どもの成長を認める・・・成長した部分や頑張ったことを具体的に褒めることで、子どもの自信を高めましょう。

 

 

2. 信頼関係を築く

  • 約束を守る・・・一度約束したことは必ず守り、信頼される教師になりましょう。これができないと一気に……

  • 公平な態度で接する・・・全員に平等に接し、公平な評価を行うことで、子どもから信頼を得ましょう。「先生は、ひいきする」は高学年の子どもたちの常とう句です。

  • 個人的な話を控える: プライベートな話は控え、教師としてのプロ意識を保ちましょう。彼氏彼女の話はNGですよ。

 

 

3. 適切な距離感を保つ

  • 物理的な距離・・・話し掛けやすい距離を保ちつつ、プライベートな空間を尊重しましょう。近すぎず、遠すぎず。

  • 心理的な距離・・・友人のような関係になりすぎず、教師としての役割を明確にしましょう。

  • 状況に応じた対応・・・状況に応じて、親身になって相談に乗ったり、厳しく指導したりするなど、柔軟に対応しましょう。信頼関係があれば、厳しくてもついてきてくれます。

 

 

4. コミュニケーションスキルを磨く

  • 非言語コミュニケーション・・・表情や身振り手振りなど、非言語的なコミュニケーションにも気を配るとよいですね。

  • 聞き方・・・相手の話を遮らずに最後まで聞き、共感の言葉をかける。前にも書きました。最後まで話をさせること!

  • 話し方・・・言葉遣いや声のトーンに注意し、相手に分かりやすく伝える。急にトーンを落としたり、逆に急に大きめな声を出したり、子どもたちも注意深く聞くようになります。

 

 

5. 生徒の変化に気づく

  • 日々の様子を観察する・・・子どもの表情や行動、言葉遣いなどに変化がないか注意深く観察しましょう。

  • 個別面談・・・定期的に個別面談を行い、子どもの悩みや不安を聞きましょう。今やどこの学校でも月1くらいのペースで実施しているのでは?

  • 保護者との連携・・・保護者と連携し、子どもの様子を共有しましょう。通信を出したり、よいことでも電話してみたり。

 

 

若手教師が陥りやすい注意点

 

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高学年を担当する若手教師が、子どもとの距離感で悩むことはよくあります。子どもとの良好な関係を築くためには、注意すべき点がいくつかあります。ここでは、若手教師が陥りやすい注意点について、より具体的に解説していきます。

 

1. 生徒との距離感が近すぎる

  • 友達のような関係になりすぎる・・・教師としての立場を忘れて、子どもと友達のような関係になりすぎることは、指導の妨げになるだけでなく、信頼を失う可能性もあります。要注意!

  • 個人的な話をしすぎる・・・プライベートな話をしすぎることで、子どもとの間に壁ができ、相談しづらくなってしまうこともあります。

  • 同調圧力に屈してしまう・・・子どもに迎合してしまい、自分の意見を言えなくなることがあります。これ、結構あると思います!

 

 

2. 生徒との距離感が遠すぎる

  • 威圧的な態度・・・厳しすぎる態度や言葉遣いは、子どもを萎縮させ、コミュニケーションを阻害します。

  • 子どもの話を聞かない・・・子どもの意見や悩みを聞き入れず、一方的に話してしまうと、生徒は心を開いてくれません。「先生には言っても無駄やし」ってなってしまいます。

  • 高すぎる理想を求める・・・全ての子どもが同じように教師の期待に応えられるわけではありません。その子としての成長や頑張りを見てあげましょう!

 

 

3. コミュニケーションにおける注意点

  • あいまいな言葉遣い・・・指示が曖昧だと、子どもは混乱し、誤解が生じることがあります。事実か指示か!

  • 個人的な感情を露わにする・・・感情的に接することで、子どもとの関係が悪化してしまうことがあります。怒りに任せて……ってこと、ありませんか?

  • 否定的な言葉ばかりを使う・・・否定的な言葉ばかりを使うと、子どものやる気を削いでしまいます。やっぱり明るくて元気な先生が好きですよね!

 

 

4. その他

  • SNSでのトラブル・・・SNSでの発言が原因で、子どもとの間にトラブルが発生する可能性があります。アカウントを教えるなんてあってはいけないことです。自治体によっては、SNSでの交流は処分の対象になることもありますね。

  • 特定の生徒を贔屓する・・・特定の子を贔屓すると、他の子との間に不公平感を与え、学級崩壊に繋がる可能性があります。こういうとき、一気に悪化しますよ!

  • 生徒のプライベートに過度に干渉する・・・プライベートなことに過度に干渉することは、生徒のプライバシーを侵害し、信頼関係を損なう可能性があります。子どもは何とも思わなくても、家で話して保護者が「なんていう先生なの!」とお怒りになる場合も考えられます。

 

 

おわりに

 

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高学年との距離感は、教師の経験や子どもの個性によって異なります。大切なのは、子ども一人ひとりの成長を願い、信頼関係を築きながら、適切な指導を行うことです。ここで紹介したポイントを参考に、子どもとの良好な関係性を築き、よりよい学級づくりを目指しましょう!

 

 

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