先生方、こんにちは!
ついつい出てしまう話題…
「〇年生が一番大変!」
というアレ、ありますよね!
低学年は世話が焼けるし、
中学年は個性が強くてまとめるのが大変
高学年は思春期で、しかも校務分掌が重い…
どの学年も、
担当する先生方は
それぞれ苦労を抱えています。
でも、この「大変さ比べ」が、
実は職場の人間関係をギスギスさせている
原因の一つになっていること、
気づいていない方もいるかもしれません。
もし、あなたが
「自分はあの人より大変なんだ!」
という思いを
前面に出してしまっていたら…
周りの先生たちはどう思うでしょうか?
「また始まった…」と辟易したり、
「大変なのは自分だけじゃないのに」と
反発したりするかもしれません。
最悪の場合、孤立してしまう
可能性だってあります。
いざという時に助けてもらえなかったり
大切な情報が共有されなかったり…
そんな状況は、絶対に避けたいですよね。
この記事では、
どの学年もその学年なりの大変さが
あることを改めて確認し、
その上で、他学年の先生たちと
良好な関係を築くための
ヒントをお伝えします。
「どの学年も大変だよね!」と
共感し合える関係を築けば、
職場はもっと居心地の良い場所になり、
いざという時には助け合える、
最高のチームになります。
同僚から愛され、子どもたちのために
もっとよい教育ができる、
そんな未来が待っているとしたら…
低学年
低学年は、生活習慣の基礎を教えたり、
ひらがなや簡単な計算を教えたりと、
根気と丁寧さが求められます。
一人ひとりのペースに合わせて、
根気強く教えなければならないのは、
本当に大変なことです。
例えば、トイレトレーニングが
終わっていない子への対応、
落ち着いて座っていられない子への対応、
文字を覚えるのに苦労している子への
個別指導など、細やかな配慮が必要です。
中学年
中学年は、高学年に向けて
学習内容が難しくなり始め、子どもたちの
個性も際立ってくる時期なので、
個に応じた対応が重要になります。
反抗期が始まる子も出てきたり、
友達関係が複雑になってきたりと、
対応に苦慮する場面も増えてきます。
例えば、今まで素直だった子が急に
反抗的な態度を取るようになったり、
グループ内で仲間外れが起こったりと、
対応に苦慮する場面も出てきます。
高学年
そして高学年は、思春期に入り、
心身ともに大きく変化する子どもたちと
向き合う難しさがあります。
これまで通用していた方法が通用しなくなり
どう接すればいいのか分からなくなる…
そんな経験、ありませんか?
つまり、「〇年生が一番大変!」と
一概に言うことはできないのです。
大切なのは、それぞれの学年の特性を理解し
適切な対応をすること、そして何よりも、
先生自身が無理をしすぎないことです!
自分を大切にしながら、
子どもたちと向き合っていくことが、
何よりも重要だと思っています。
メンタルがやられやすいのは高学年?〜その理由と向き合い方〜
様々な大変さがある中で、
特にメンタル面で影響を受けやすいと
言われているのが、高学年担任です。
なぜ高学年担任はメンタルが
やられやすいのでしょうか?
思春期特有の難しさ
高学年は、心身ともに大きく変化する
思春期の入り口にいます。
これまで通用していた声かけが
響かなくなったり、
子どもたちの気持ちが分からなくなったり…
そんな経験、ありませんか?
例えば、
ある女の子は、これまで明るく活発だったのに、
急に口数が少なくなり、
友達との関わりも避けるようになりました。
心配して声をかけても、「別に…」
とそっけない返事。
どう接すればいいのか分からず、
私も悩みました。
制御不能な感情の嵐の中に
いるような子どもたちに、
どう寄り添えばいいのか
分からなくなることで、
精神的に疲れてしまう先生も少なくありません。
保護者からの期待とプレッシャー
高学年の保護者は、
子どもの進路について真剣に考えています。
そのため、先生への期待や要望も高まり、
対応に苦慮するケースも増えます。
特に、中学校進学を控えた6年生の担任は、
地域によっては進路指導に関する相談など、
責任の重さを感じる場面も多く、
精神的な負担も大きくなります。
「この子の将来を左右するかもしれない…」
というプレッシャーは、想像を絶するものです。
これは僕の知人の話ですが、
ある保護者から、
「うちの子は絶対に〇〇中学校に入れたいんです!先生、よろしくお願いします!」と、
具体的な学校名を挙げられて、
プレッシャーを感じた経験があるそうです。
人間関係の複雑化
高学年になると、友達関係も複雑化し、
いじめや仲間外れなどのトラブルが
起こりやすくなります。
子どもたちのトラブルに巻き込まれ、
対応に追われることで、
精神的に疲弊してしまう先生もいます。
子どもたちの間には、
複雑な人間模様が繰り広げられており、
その対応はまるで難事件に向かう
警察のようなイメージもあります。
例えば、
あるグループ内で仲間外れが起こり、
そのことで子どもたちが学校に
来なくなってしまったことがありました。
対応に追われる中で、教員も
精神的に追いつめられていくことがあります。
すぐに解決できない事案に対しては、
だれでも心が苦しくなるものです。
「一番つらいのは当事者の子どもだ」とは理解していても、つらいものです。
教員自身の自己肯定感の低下
子どもたちの変化に
うまく対応できなかったり
保護者からの要望に
応えられなかったりすると、
「自分は教師として
力不足なのではないか…」
「高学年の担任は
向いていないのではないか…」と、
自己肯定感が低下してしまうことがあります。
これは本当に辛いことです。
自分を責める悪循環に陥ってしまう前に、
周りに相談することが大切です。
校務分掌の重さ~時間と責任の二重苦〜
そして、高学年担任を悩ませる
大きな要因の一つが
「校務分掌の重さ」です。
児童会担当、
委員会担当、
クラブ活動担当など、
学校運営に関わる重要な
役割を担うことが多く、
授業準備や生徒指導に加えて、
さらに多くの時間と責任を
背負うことになります。
特に、初めて校務分掌を担当する場合は、
何をどう進めていけばいいのか分からず、
不安やプレッシャーを
感じることも多いでしょう。
「時間がない!」
「やることが多すぎる!」と、
悲鳴を上げたくなる気持ち、
よく分かります。
私は児童会担当になった時、
児童会行事の運営や指導で休み時間がない、
そんなことがありました。
職員室でコーヒーを飲む他の職員を、
正直恨めしく思った経験があります。
もともと昼休みなど
ないに等しい状況の中で、
多くの時間も全校を動かす責任も
重くのしかかってきます。
やりがいがあるとはいえ、
体力的にも精神的にも、
なかなか苦しいものがありました。
これらの理由から、
高学年担任はメンタル面で影響を
受けやすいと考えられます。
しかし、大切なのは、
これらの課題に適切に向き合い、
乗り越える方法を知ることです!
決して一人で
抱え込まないでくださいね!
大変だと感じる点は人それぞれ!〜自分にとっての「大変さ」を知ることから始めよう〜
ここまで高学年担任の大変さについて
重点的に話してきましたが、
もちろん、大変だと
感じる点は人それぞれです。
低学年の子どもたちの世話をするのが
大変だと感じる先生もいれば、
中学年の個性豊かな子どもたちを
まとめるのが大変だと感じる先生もいます。
運動会や学芸会などの行事の
準備が苦手な先生もいれば、
保護者対応が苦手な先生もいます。
大切なのは、自分にとって
何が「大変」なのかを客観的に見つめ、
その原因を理解することです。
自分自身を深く知ることで、初めて
適切な対策を立てることができるのです。
-
どんな時にストレスを感じるか?⇒ストレスのサインを見逃さない
-
どんな状況で疲れてしまうか?⇒疲れの根本原因を探る
-
何がうまくいかないと感じているか?⇒課題を明確にする
これらの状況に対して
自分なりの答えを見つけることで、
具体的な対策を立てることができます。
例えば、
「子どもたちの騒がしさに
ストレスを感じる」のであれば、
あえて距離を置いて、静かな環境で
休憩する時間を作るようにします。
「保護者対応に疲れてしまう」
のであれば、
対応のマニュアルを作成したり、
先輩の先生にアドバイスを求めたりする
などの対策を立てることができます。
大変さを乗り越えるためのヒント〜自分を大切に、周りと繋がろう!
校務分掌の仕事は早めに計画を立てよう!
校務分掌の仕事は、年間を通して
行うものが多いため、
早めに計画を立てて、
見通しをもつことが大切です。
いつまでに何をしなければ
ならないのかを
明確にすることで、
焦らずに仕事を進めることができます。
優先順位をつけて、
効率的に進めるように心がけましょう。
周りの先生と連携しよう!
校務分掌の仕事は、一人で抱え込まずに、
周りの先生と連携して
進めるようにしましょう。
分担したり、協力したりすることで、
負担を軽減することができます。
チームで乗り越えることで、
達成感も分かち合えます。
分からないことはすぐに聞こう!
分からないことは、遠慮せずに
周りの先生に聞きましょう。
質問することは恥ではありません。
むしろ、積極的に質問することで、
早く仕事を覚えることができます。
・・・
が、私も現場の人間ですので、
そうもいかない職員室や
状況があることも理解しています。
そんなときは、
コメントなどでご相談くださいね😊
まとめ
いかがでしたか?
どの学年にも、
その学年なりの大変さがあり、
先生方はそれぞれの場所で頑張っています。
特に高学年担任は、
思春期の子どもたちへの対応、
保護者対応、
そして校務分掌の重さなど、
様々な課題に直面することが多いですが
決して一人で抱え込まず
周りのサポートを受けながら、
乗り越えていくことが大切です。
そして、何よりも、自分を大切にすること!
先生方の少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます!
トーイ
コメント