高学年指導で差がつく！成功するリーダーシップの取り方

若手教員にとって、
高学年の生活指導と人間関係づくりは
特に難しく感じられる場面です。

しかし、リーダーシップの基本を理解し、
実践することで、クラス全体を
うまくまとめることができます。

今回は、若手教員が高学年指導で
自信をもってリーダーシップを
発揮できるよう、

具体的な方法を3つの章に分けてご紹介します。

～目次～

第1章　リーダーシップの基礎を知る

まず、リーダーシップと聞くと
「強いリーダー」「絶対的な存在」
をイメージしがちですが、

教室で必要なのはそのような
リーダー像だけではありません。

クラス運営におけるリーダーシップは、
次のようなポイントが重要です。

信頼関係を築く
子どもたちとの信頼関係がなければ、
指示や提案に対する共感を
得ることが難しくなります。

日頃から、子どもたちの意見を聞いたり、
頑張りを認めたりすることで、
信頼を積み重ねていきましょう。
明確な方向性を示す
クラス全体が同じ方向を向くためには、
教員自身が何を目指しているのかを
明確に伝えることが必要です。

たとえば、
「みんなが安心して過ごせる教室を作りたい」
「自分たちで考え行動できるクラスを目指そう」

といったビジョンを共有すると、
子どもたちの理解が深まります。
柔軟性を持つ
時には予想外の出来事や反応が
起きることもあります。

そのような時に、感情的にならず
冷静に対応する柔軟性が、
リーダーとしての信頼感を高めます。

高学年では、子どもたちが
自己主張をする場面が増え、
意見が対立することもしばしば。

そのような環境で、以下の方法を試してみましょう。

ルール作りを子どもたちと一緒に行う
- クラスのルールを決める際、
  教員が一方的に指示するのではなく、
  子どもたち自身に考えさせることで、
  ルールへの納得感と責任感が生まれます。
  
  （例）「時間を守るためにはどうしたらいい？」
  と問いかけ、具体的なアイデアを引き出す。
班活動やリーダー役割を活用する
- 高学年では、
  
  子どもたちが小グループでの
  活動を通じてリーダーシップを
  学ぶ機会を作ることが重要です。
  
  各班にリーダーや記録係などの
  役割を与えることで、
  
  責任感を育てながらクラス運営を
  スムーズに進めることができます。
子ども同士の対話を促す
- 意見の対立があった場合、
  教員がすぐに解決しようとせず、
  
  子ども同士で話し合いを
  させる場を設けましょう。
  
  「どうしてそう思うの？」と問いかけ、
  相手の意見を尊重する姿勢を育てることが大切です。

リーダーシップは一朝一夕に
身につくものではありません。

日々の実践を通じて、
少しずつ自信をつけていきましょう。

失敗を恐れない
- 最初から完璧を求める必要はありません。
  失敗を経験することで、どのように
  改善すれば良いのかを学ぶことができます。
  
  （例）予定通りに進まない活動があっても、
  振り返りを活用して次につなげる。
自分の強みを活かす
- 若手教員ならではの視点や
  エネルギーは大きな強みです。
  
  子どもたちとの距離感や
  新しいアイデアを活かして、
  
  独自のリーダーシップスタイルを築きましょう。
先輩教員から学ぶ
- ベテラン教員のクラス運営を観察し、
  気づいた点を取り入れることも成長の鍵です。
  
  質問や相談を通じて、
  自分の悩みを解決するヒントを得ましょう。