5年生の担任が陥りがちな落とし穴

学級経営

はじめに

5年生は、子どもたちが心身ともに大きく成長し、思春期へと向かう重要な時期です。この年代の子どもたちは、心身ともに変化が著しく、教師にとっても対応が難しい時期といえます。

この記事では、5年生の担任が陥りがちな落とし穴を深く掘り下げ、具体的な事例や対策を交えながら解説します。さらに、学級経営を成功させるためのヒントや、保護者との連携の重要性についても触れていきます。

 

 

5年生の発達の特徴と学級経営の難しさ

 

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5年生は、身体的な成長とともに、心の成長も著しい時期です。具体的には、以下の特徴が挙げられます。

 

  • 自己意識の芽生え: 自分自身を客観的に捉え、他人との比較を始めるようになります。これにより、自己肯定感の低下や、周囲からの評価を過度に気にするといった問題が生じる可能性があります。

  • 異性への関心の高まり: 異性への関心が強まり、友人関係が複雑化する可能性があります。また、異性との関係で悩みを抱える子どもも少なくありません。

  • 大人への反抗期: 大人に対して反抗的な態度を取る子どももいます。これは、自立心と依存心の葛藤を表していると考えられます。

 

これらの発達段階を踏まえると、5年生の学級経営は、単に知識を教えるだけでなく、子どもたちの心の成長をサポートすることが重要となります。しかし、子どもたちの個性が多様化し、心身の状態が不安定になりやすい時期であるため、学級経営は容易ではありませんよね。

 

 

5年生の担任が陥りがちな落とし穴

1. 低学年と同じような指導法で臨む

 

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5年生は、低学年と比べて、自己主張も強くなります。そのため、低学年の頃の遊びを交えた授業や、一方的な説明では、簡単に子どもたちの興味を引くことが難しく、授業中に私語が増えたり、集中力が途切れたりするといった問題が生じることがあります。

具体的な対策

  • グループワークの導入: グループワークを通して、子どもたちに話し合い、意見を交換する機会を与えてみるとよいです。仲間がどのように考えているのか、聞いてみたいという子は結構多いですよ。

  • 探究学習の導入: 興味のあるテーマを自ら探求し、発表する活動を取り入れることで、主体的な学びを促しましょう。しかし、こればかりでも知識面の定着に不安が生じるので、バランスは考えないといけませんね!

  • 多様な教材の活用: 教科書だけでなく、動画や図表、実物などを活用することで、視覚的に分かりやすく、興味を引く授業を展開しましょう。授業準備にそんなに時間をかけられないよ!という悲鳴も聞こえてきそうです。PCを十分に活用していくとよいですね。

 

2. 画一的な指導に固執する

 

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子どもたちは一人ひとり個性があり、学習スピードや理解力も異なります。画一的な指導では、進みが早い子は退屈し、逆に遅い子は置いていかれてしまい、学習意欲の低下につながる可能性があります。

具体的な対策

  • 個別指導: 苦手としている子には、個別で丁寧に指導を行いましょう。算数など、TTで進められるとよいのですが、こういうときに人手不足が響きそうではあります。

  • 少人数グループでの学習: 学習内容に合わせて、少人数のグループに分けて指導することで、一人ひとりに目が行き届きやすくなります。ただし、グループ分けは慎重に!クレームの対象になりかねません。

  • 課題の難易度を調整する: 子どもたちの理解度に合わせて、課題の難易度を調整しましょう。例えば問題やプリントを3種類くらい準備しておいて、自分で選ばせるのも一つの手です。

 

 

3. 子どもたちの変化に気づかない

 

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思春期を迎える子どもたちは、心身ともに変化が激しく、日々様子が変わることがあります。教師がその変化に気づかず、適切な対応ができなければ、トラブルに発展する可能性があります。日ごろからよく観察することが必須です。

具体的な対策

  • 毎日のコミュニケーション: 授業中だけでなく、休み時間や放課後など、こまめに子どもたちとコミュニケーションを取りましょう。何気ない会話が意外と重要です。

  • 保護者との連携: 保護者と連携し、家庭での様子についても情報交換を行いましょう。学級通信など、日ごろの様子を伝えているだけでも、いざというときに頼りになる方もいます。

 

 

4. 子どもたちの意見を軽視する

 

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子どもたちの意見を軽視すると、子どもたちはやる気をなくしてしまう可能性があります。意見の位置づけや価値づけを怠らないようにしたいですね!

具体的な対策

  • 意見交換の時間: 授業の最後に、今日の授業について振り返る時間を設けましょう。そこから自分の授業改善のヒントが得られるかもしれません!

  • クラスのルール作り: クラスのルールを子どもたちと一緒に考え、決めましょう。(4月)

  • 学級の組織化: 学級を組織し、子どもたち自身がクラス運営に参加していけるようになるとよいです。(基本は4月ですが、いつでもいけます)

 

 

5. 自分一人で抱え込もうとする

 

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学級経営は、一人で抱え込むものではありません。一人で抱え込むと、心身ともに疲弊し、苦しくなる可能性があります。複数学級であれば学年主任に、単学級であれば学年部や教務主任あたりに思い切って相談しましょう!

相手にも余裕がなかったり、知っているからこそ話しにくいな、という場合には、僕でも構いません😉お待ちしてます!

 

具体的な対策

  • 同僚に相談する: 困ったことがあれば、気軽に同僚の先生に相談しましょう。でも、現実には、そうもいかない環境に置かれている先生もいそうです。

  • スクールカウンセラーに相談する: 学校のスクールカウンセラーに相談することも有効です。僕は学級経営ではありませんが、個人的に話を聞いてもらいたくて時間をとってもらったことがあります。

 

 

5年生の学級経営を成功させるポイント

 

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  • 子どもたちの成長を理解する: 思春期を迎える子どもたちの心理的な変化を理解し、それに合わせた指導法を工夫する。

  • 個性を尊重する: 一人ひとりの個性や違いを認め、それぞれの成長を支援する。

  • コミュニケーションを大切にする: 子どもたちとのコミュニケーションを密にし、信頼関係を築く。

  • 保護者との連携を深める: 保護者と連携し、家庭と学校で一貫した指導を行う。

  • 自己成長を続ける: 教師自身も学び続け、成長し続けることが大切です。

 

 

おわりに

 

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5年生の学級経営は、子どもたちの成長をサポートする上で非常に重要な役割を担います。教師が陥りがちな落とし穴を意識し、適切な対策を取ることが大切です。

これらすべてを一気にというのは難しいので、今週はこれを意識してみよう!などと、スモールステップであせらずにいきましょうね!

 

 

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