はじめに
小学校高学年を担任する中で、特に女子児童との関わり方に悩む先生方は多いのではないでしょうか?
この時期の女子児童は、心身の成長が著しく、時には教師に対して距離を置くような態度を見せることもあります。
特に男性教師のあなた!経験があるのでは??
そのため、「高学年女子は担任が嫌い」という声を耳にすることもあります。しかし、このような状況にも関わらず、良好な関係を築くためのヒントは必ずあります。
私も、かつてはこれに苦しんだ時がありましたが、今では「高学年女子は得意」と言い切る自信をつけるまでになりました!
やり方次第、接し方次第であって、だれもができるようになる!と思っています。
ここでは、高学年女子とのコミュニケーションを深める方法について具体的に考えていきましょう!
1. 女子児童の心理的変化を理解する
高学年の女子は、思春期への入り口に立っており、心と体の変化に敏感です。
この時期、彼女たちは自己意識が高まり、教師や保護者と一定の距離を取りたいと感じることがあります。特に男性の担任の場合、この距離感が顕著になることもあります。
そのため、まずは彼女たちが何を考え、何に悩んでいるのかを理解することが重要です。
例えば、友人関係や外見への関心、家庭での役割など、子どもたちが置かれている状況に寄り添い、思春期特有の繊細さに配慮することが求められます。
2. 無理に近づかず「安心感」を与える
高学年女子は、自分の世界を大切にしたいという気持ちが強くなります。そのため、無理に距離を詰めようとするのではなく、適度な距離を保ちながらも「いつでも話せる存在」であることを伝えることが大切です。
例えば、
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授業中や休み時間に「何か困ったことがあれば、いつでも相談してね」と軽く声をかける
-
見守る姿勢を示しつつ、必要な時にだけサポートを提供する
-
表情など、おかしなしぐさがあれば、「何か困っているように見えるけど、先生の力は必要?」など、相手に選択させてみる
といった対応が効果的です。直接的な干渉を避け、彼女たちのペースを尊重することで、自然と信頼が生まれるでしょう。
3. グループでの活動を活用する
高学年女子は、友人関係を非常に重視します。そのため、個別の関わりではなく、グループでの活動を通じてコミュニケーションを深める方法が有効です。
例えば、
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グループワークや班活動で女子が得意な分野を活かせる役割を与える
-
授業中に意見交換を促す際、気軽に話せる雰囲気を作る
といった形で、彼女たちが仲間とともに自分を表現できる場を提供しましょう。このような環境では、教師への信頼感も自然と高まります。
4. 個性を認めてフィードバックを与える
高学年女子は、自分がどう評価されているかに非常に敏感です。そのため、一人ひとりの個性を認め、それに応じたポジティブなフィードバックを与えることが重要です。
例えば、
-
「そのアイデア、とてもおもいしろいね」
-
「クラスのために工夫してくれてありがとう」
-
「自分の意見をはっきり言えるところが素晴らしいね」
といった具体的な褒め言葉を意識しましょう。評価が公平であることを示すことで、彼女たちは安心感をもつことができます。
公平さにもとても敏感なので、一部の子だけを褒める、認めることがないように細心の注意をはらいます!
5. デリケートな話題には細心の注意を払う
高学年女子との関わりにおいて、特に注意すべき点は、デリケートな話題への対応です。身体的な変化や感情の揺れに関する話題は、慎重に取り扱う必要があります。
具体的には、
-
プライベートな話題に踏み込みすぎない
-
必要があれば女性の同僚教師にサポートを依頼する
-
保健の授業などで知識を正しく伝え、個別対応の際も専門性を意識する
これにより、彼女たちが安心して相談できる環境を整えることができます。彼女たちの信頼度が増すと、とっさの体の変化やトラブルなども、アイコンタクトで済むようになります。
「先生、ちょっとお手洗い行ってきます」
「OK」
みたいに。
6. 教師自身の役割を見直す
高学年女子との関わりにおいて、教師自身がどのような存在でありたいかを考えることも大切です。彼女たちにとって、教師は「権威者」ではなく、「信頼できる大人」であるべきです。
そのためには、
-
自分の振る舞いや言葉がどのように影響しているかを振り返る
-
自分自身も子どもたちから学ぶ姿勢を示す
といった努力が求められます。教師自身が誠実であることで、女子児童からの信頼を得ることができます。
「あなたたちは、こんなところがすごいよね。先生も見習わないと!」
「今日、こんな姿がありました。先生自身は、いつも○○しがちなので、あなたたちの姿から学んでいます。大人になっても勉強だね」
7. 一緒に楽しむ時間を大切にする
最後に、共に楽しむ時間を持つことも、関係構築には欠かせません。高学年女子は、ユーモアや共感を通じて心を開くことが多いです。
例えば、
-
学級行事の準備を一緒に進める
-
授業中に楽しい活動を取り入れる
-
クラス全体でのゲームやイベントを企画する
-
ときには軽くからかったり、つっこんだりしてみる
こうした時間を共有することで、彼女たちは教師を身近に感じるようになるでしょう。実際、僕はかなり子どもたちの言動にツッコミをいれます。もちろん、ボケることもあります。
そういう普段の何気ない会話の中にも、彼女たちと距離を縮める場面は多く転がっていますよ。
終わりに
いかがでしたか?
「高学年女子は担任が嫌い」と感じる状況も、教師の関わり方次第で改善することができます。
彼女たちの成長を理解し、適切な距離感を保ちながら寄り添うことで、信頼関係を築くことが可能です。
この特別な時期に、教師としての役割を果たしながら、彼女たちの心に寄り添えるような関係性を目指していきましょう。
この記事が、少しでも日々の教育活動の参考になれば幸いです。
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